公開日 2017年10月12日(Thu)
秋も日に日に深まります。
10月5日(木)と6日(金)は介護等体験で鹿児島大学理工学部の学生さん6人が学校を訪れました。
介護等体験は、平成9年度に始まった制度で、小学校や中学校の教員免許取得をめざしている方が特別支援学校での体験を行うものです。毎年、本校にも数名の学生さんが訪れます。
小学部と中学部に分かれて学級に入り、子どもたちへの自己紹介、そして授業でのふれ合い体験、介助、教室や校舎内外の整備等に取り組んでくださいました。
6人中5人は特別支援学校は初めてとのことです。
どんな子どもたちかな? うまく、コミュニケーションがとれるかな? と初めてのことに対しては不安はつきものです。
でも…
子どもたちの表情をよく観察し…
気持ちを読み取ろう、感じ取ろうという心のアンテナを研ぎ澄まして…
たくさんかかわっていただき、出会いのときの緊張の表情とは打って変わって、子どもたちとのかかわりから多くのことを感じ、学んでいただいた表情に変わっていました。
今回の体験が、今回おいでいただいたみなさんが障害のある子どもたちの理解者として、そして今後の職業や社会生活に生かされていくことを期待しています。
<感想文から>
・ 始めのうちはどのようにコミュニケーションをとっていけばいいの戸惑ってしまったが、先生方の笑顔で話しかけているのを習ってみた。すると、子どもたちが途切れ途切れな言葉や身振り,表情などで必死に自分を表現しようとしていることが分かった。目や口をよく観察していると何と言っているのか分かる単語が増えていった。それに応じたときに、嬉しそうな顔をしてくれると、こちらも嬉しくなった。
・ 意外だったことは、先生方が生徒たちをしっかりと叱られていたことだった。彼らを真剣なまなざしで、温かい言葉で注意されていた。それを見て、甘やかすことと優しくすることは違うのだと思った。自分も生徒一人一人を見られるような教員をめざしたいと思います。
・ こちらからの言葉掛けがうまくいったかは分からなかったけれど、反応してくれたり,目を見てくれて嬉しく感じました。
・ 想像以上に重い障害のある子どもたちがいること。そして、それに負けず一生懸命に『自分』を表現しようとする様子は、健常な子どもたちと何ら変わらないのだということに気付いた。